大曽根朝美「おすそわけの里をひらく」

 

大曽根朝美「おすそわけの里をひらく」

日 時:2018年8月7日[火]~12[日]11:00-19:30 最終日は午後17:00まで
会 場:Gallery TURNAROUND(仙台市青葉区大手町6-22 久光ビル1階)
入場料:無料
企 画:長内綾子(Survivart)
主 催:Gallery TURNAROUND

▶︎チラシはこちら(PDF, 705KB)

 

誰かの着古した衣類などを用いて、大量のぬいぐるみ型作品を発表してきた作家が、新作をひっさげて仙台にやってきます。

「人様からいただいた布でできたものたちは、
だれか・なにかに似ている気がして、それがずっとひっかかっています。
それは、いただいた人ではないし、もとが服だとしたら
身体のかたちが出てくるのは必然なのかもしれません。──大曽根朝美」

作家の生み出すもの達はどれもこれも抽象的なかたちのクッションのよう。なのにどうして、あれは松子、そっちは桃太、これはベン!と名前をつけたくなってしまうのか──。それは作家が語るように、古着に記憶された持ち主の体温なのか、はたまた見る側に刷り込まれた社会性に由来するのでしょうか。

大曽根朝美「おすそわけの里をひらく」は、通常の展覧会とはすこし違います。会場にはたしかに、たくさんのもの達が置かれていますが、それは「見る」だけのものではありません。どのように「おすそわけ」を受け取るのかは、あなた次第。
そんな謎めいた<おすそわけの里>へ、ぜひ足をお運びいただけましたら幸いです。

作家在廊日:2018年8月11日(土)、12日(日)

 

◎「おすそわけ」のお礼(物々交換)をしてくれる方を探しています。

あなた自身の所有物で、今後とくに使う予定はなく不要であるにもかかわらず、さまざまな理由から捨てることなくしまっておいているモノと展示品を交換できます。ご自身で会場まで運べる大きさ・重量のもの・個人のプライバシーを侵害しないもであれば、なんでもかまいません。

*交換方法は、会場に掲示のインストラクションに従って交換してください(先着30品)。
*集まった「お礼品」は、作家が手を施し、新たなかたちとなって来年展示予定です。

 


 

【関連イベント】「おすそわけ」談義

2018年8月11日(土)18:00-20:00 予約優先
参加費:お一人様1ドリンク以上オーダー制

大曽根朝美(おすそわけする人)、長内綾子(おすそわけしすぎた人)、関本欣哉(おすそわけのお礼をしたがる人)が集い、「おすそわけ」を深掘りするトークイベントです。食べ物の「おすそわけ」持参大歓迎!参加を希望の方はメールにてお申し込みください。

*メールタイトルを「おすそわけ談義予約」とし、本文に氏名と参加人数を明記のうえ、以下のアドレスまで送信してください。

E-mail|info@turn-around.jp

 


 

[展示者]大曽根朝美|おおぞね・ともみ
1982年茨城県生まれ。2008年より『ともだち100人できるかなプロジェクト』を開始。プロジェクト代表作としてぬいぐるみ型作品「ワイフさん」等がある。作品をレンタルして身体に巻きつけ街を練り歩いてもらう、作品を道ばたに落として拾ってまた別の場所に落としてもらうなど、鑑賞者を巻き込む方法で作品を展開している。主な個展に「おすそわけの山をおりる」(2012-2013年、3331 Arts Chiyoda、東京)、作品掲載誌に『ずがこうさく 1・2 下 みんなおいでよ』(開隆堂出版株式会社 小学校図画工作教科書 平成27~31年度)がある。

▲『ずがこうさく 1・2 下 みんなおいでよ』(開隆堂出版株式会社 小学校図画工作教科書 平成27~31年度)掲載画像

 

[企画者]長内綾子|おさない・あやこ
1976年北海道生まれ。2004年、アーティストの岩井優らとSurvivart(サバイバート)を立ち上げ、展覧会やイベントを企画。以降、現代アートの現場に限らず、問いを立て応答を引き出す場の設計、およびキュレーションを行っている。2011年11月より東京から仙台へ拠点を移し、自宅の一軒家を『全部・穴・会館<ホール>』と命名。上映会やトークイベントなどを不定期で開催している。

 

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