<記憶風景を縫う>第3回勉強会「『戒厳令下チリ潜入記』から考える」

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『戒厳令下チリ潜入記 Acta General de Chile』 (1986年) ドキュメンタリーより
監督:ミゲル・リッティン (Miguel Littin)

 

1973年以降のピノチェト独裁政権下のチリで、政治弾圧で家族を失ったり、貧困に苦しむ女性たちが、自分たちの日常生活をモチーフに作成したキルト<アルピジェラ>。2000年代より、紛争や自然災害・人工災害を経験した世界の各地で展示や制作の活動が広がっています。
この<アルピジェラ>を手掛かりに、東日本大震災に起因する津波や原発事故と放射能汚染を経験した東北において、惨禍の記憶と表現について考え、伝えるために私たちはこのプロジェクトを立ち上げました。
<アルピジェラ>とその関連領域に関する勉強会やディスカッション、ワークショップを開催し、2016年度末には展覧会という形で成果を発表する予定です。また、2017年度には全国各地への巡回展を行い、各地でのイベントの様子やフィードバックを含む形で、再度東北で展覧会を開催、その成果を印刷物にまとめることも検討しています。
キルトを契機とした多様な思考の実践を通して、被災地における記憶の継承と表現や活動について、多くの方々と学び共有する機会となればと考えています。

 

<記憶風景を縫う>第3回勉強会

「ピノチェト軍事政権下の映像表現〜『戒厳令下チリ潜入記』から考える」

日 時:2016年8月20日(土)18:30~20:30
会 場:全部・穴・会館<ホール>(仙台市青葉区大手町3-2)
仙台市営地下鉄東西線[大町西公園駅]徒歩5分[地図はこちら
講 師:高橋創一(編集者/ライター)
参加費:500円(資料代+お茶付き)、予約優先
予 約:メールにて氏名と人数をお知らせください。
Email:arpilleras(at)survivart.net
*(at)を@に変えて送信してください
定 員:20名

1973年9月11日にチリの首都、サンティアゴ・デ・チレで発生したクーデターにより、ピノチェト軍事独裁政権が誕生しました。この独裁政権下にミゲル・リティン監督が潜入、記録したドキュメンタリー映画『戒厳令下チリ潜入記 Acta General de Chile 』(1986年)、その撮影の様子をガブリエル・ガルシア=マルケスが取材・構成した『戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険―』(後藤政子・訳、岩波新書、1986年)を通して、アルピジェラがつくられていた当時のチリの姿を考察します。

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※ガブリエル・ガルシア=マルケス『戒厳令下チリ潜入記-ある映画監督の冒険-』を副読本とします。是非、勉強会当日までにご一読いただいたうえでご参加ください。

高橋創一|たかはし・そういち
1986年宮城県生まれ。東北学院大学教養学部卒業。編集者/ライター。仙台市内の文化施設や企業、NPO法人などの広報物、報告書や書籍の編集、構成などを主に手掛けている。

 

主催:「記憶風景を縫う」実行委員会
共催:Survivart


◎今後の予定
第4回:9月8日(木)19:00-21:00
「ピノチェト軍事政権下の映像表現〜『光のノスタルジア』から考える」
講師:高橋創一(ライター・エディター)

◎「記憶風景を縫う」実行委員会のFacebookページを開設しました。
https://www.facebook.com/arpilleras.jp/

 

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▲2016年6月15日に開催された、第1回勉強会の様子

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