<記憶風景を縫う>第2回勉強会 「アジェンデ政権の前と後」

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アルピジェラ<MCTSAの街頭行動:拷問反対> MCTSA Demonstration: Punishment to Torturers, 作者不明, 1980年代後半
MCTSとはMovimient Centra la Tortura Sebastian Acevedo(セバスチャン・アチェヴェ反拷問運動)の略。1983年、アチェヴェドは二人の子どもが当局に連れ去られた数日後に聖堂の前で焼身自殺をはかります。その後、彼の名前をとって人権侵害反対の街頭運動組織がつくられました。

 

1973年以降のピノチェト独裁政権下のチリで、政治弾圧で家族を失ったり、貧困に苦しむ女性たちが、自分たちの日常生活をモチーフに作成したキルト<アルピジェラ>。2000年代より、紛争や自然災害・人工災害を経験した世界の各地で展示や制作の活動が広がっています。
この<アルピジェラ>を手掛かりに、東日本大震災に起因する津波や原発事故と放射能汚染を経験した東北において、惨禍の記憶と表現について考え、伝えるために私たちはこのプロジェクトを立ち上げました。
<アルピジェラ>とその関連領域に関する勉強会やディスカッション、ワークショップを開催し、2016年度末には展覧会という形で成果を発表する予定です。また、2017年度には全国各地への巡回展を行い、各地でのイベントの様子やフィードバックを含む形で、再度東北で展覧会を開催、その成果を印刷物にまとめることも検討しています。
キルトを契機とした多様な思考の実践を通して、被災地における記憶の継承と表現や活動について、多くの方々と学び共有する機会となればと考えています。

 

<記憶風景を縫う>第2回勉強会

「アジェンデ政権の前と後」

日 時:2016年7月13日[水]18:30〜20:30
会 場:全部・穴・会館<ホール>(仙台市青葉区大手町3-2)
仙台市営地下鉄東西線[大町西公園駅]徒歩5分[地図はこちら
講 師:宮本直規(東北学院大学)
参加費:500円(資料代+お茶付き)、予約優先
予 約:メールにて氏名と人数をお知らせください。
Email:arpilleras(at)survivart.net
*(at)を@に変えて送信してください
定 員:20名
 
アジェンデ政権樹立と崩壊をめぐって、様々な学問領域の言説が交錯した1970年代のいくつかの議論を紹介します。政治・経済・大衆運動・社会学の論者が、各々の信条をときに前面に出しながら、ときに隠し持ちながら同じ政治的事象を論じ、それぞれ異なる方向へ言論を導いていくさまは、それ自体がすでに政治的かつ闘争的に見えます。さまざまな言説空間を理解することにより、当時おかれていたチリ政治の基礎の基礎を知り、かつ日本の政治的空気に触れてみようと思います。

 

宮本直規|みやもと・なおき
東北学院大学教養学部講師。フランス語学専門。
なにをやるにしても、いつも遠回りで、ときに後回し。

 

主催:「記憶風景を縫う」実行委員会
共催:Survivart

 

◎今後の予定
第3回:8月20日(土)
映像・メディアとピノチェト政権
講師:高橋創一(ライター・エディター)

 

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▲2016年6月15日に開催された、第1回勉強会の様子

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