1月21日(土)開催 <記憶風景を縫う>第8回勉強会「メモリアルキルト、 その営みについて」

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メモリアルキルト運動のミッション「彼らの名前を忘れない」を縫い込んだメッセージキルト

 

1973年以降のピノチェト独裁政権下のチリで、政治弾圧で家族を失ったり、貧困に苦しむ女性たちが、自分たちの日常生活をモチーフに作成したキルト<アルピジェラ>。2000年代より、紛争や自然災害・人工災害を経験した世界の各地で展示や制作の活動が広がっています。
この<アルピジェラ>を手掛かりに、東日本大震災に起因する津波や原発事故と放射能汚染を経験した東北において、惨禍の記憶と表現について考え、伝えるために私たちはこのプロジェクトを立ち上げました。
<アルピジェラ>とその関連領域に関する勉強会やディスカッション、ワークショップを開催し、2016年度末には展覧会という形で成果を発表する予定です。また、2017年度には全国各地への巡回展を行い、各地でのイベントの様子やフィードバックを含む形で、再度東北で展覧会を開催、その成果を印刷物にまとめることも検討しています。
キルトを契機とした多様な思考の実践を通して、被災地における記憶の継承と表現や活動について、多くの方々と学び共有する機会となればと考えています。

 

 

<記憶風景を縫う>第8回勉強会

「メモリアルキルト、その営みについて」

日 時:2017年1月21日(土)15:00〜17:00
会 場:全部・穴・会館<ホール>(仙台市青葉区大手町3-2地図はこちら
    仙台市営地下鉄東西線[大町西公園駅]徒歩5
講 師:小浜耕治(東北HIVコミュニケーションズ代表)
参加費:500円(資料代+お茶付き)、予約優先
予 約:メールにて氏名と人数をお知らせください。
Email:arpilleras(at)survivart.net *(at)を@に変えて送信してください
定 員:20名

20161021_0653091987年にサンフランシスコではじまったメモリアルキルトは、エイズで亡くなった方の生き様を、その方の名前や愛用していた衣服、小物類などを縫い付けて表した布です。仙台でも、91年に初めてのエイズメモリアルキルト仙台展が開催され、翌92年にはキルトを作成しながらエイズなどについて語る会、キルティング・ビーが発足しました。
今回の勉強会では、このメモリアルキルトの活動の歴史と概要を学び、キルトを縫い、語る空間とはどのようなものなのか、そこで生まれている関係性とはなにか、考えます。

The Quilt: Stories from the Names Project Hardcover (Pocket Books,1988)



 

小浜耕治|こはま・こうじ
大阪府出身。1982年より仙台に。92年に仙台にもゲイサークルができ、活動に参加。その中でエイズ・メモリアル・キルトの活動に接し、キルティング・ビーに参加。93年の東北HIVコミュニケーションズ(THC)の立ち上げに加わり、2003年、代表に就任。04年、男性同性間HIV感染対策のためのグループ「やろっこ」を立ち上げた。震災後には多様なセクシュアリティの当事者による手記収集のプロジェクト「レインボーアーカイブ東北」をせんだいメディアテークと協働して行っている。

主催:「記憶風景を縫う」実行委員会
共催:東北学院大学地域共生推進機構、Survivart

 

◎「記憶風景を縫う」実行委員会のFacebookページを開設しました。
https://www.facebook.com/arpilleras.jp/

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